見つけちゃった!?子供の虫歯、どうしたらいい?

◼️「歯に色がついてる」うちの子虫歯かも・・・?

虫歯って自分がなっても、お子さんがなっても落ち込みますよね・・・
日々診療をしていると、「歯に変な色がついてる」「歯の形が変」だから虫歯では?と親御さんから聞かれるケースが非常に多くあります。

◾️初期の虫歯を親御さんがみつけることは、ほぼ不可能

とても大事なポイントなのですが、初期の虫歯は痛みや、見た目の変化もほぼないため、歯科医師でなければ見極めることはほぼ不可能です。

虫歯と聞くと思い浮かぶ、黒く変色している状態は初期虫歯ではなく、中期以降に進行した際に出る症状です。

どんな病気にとっても言えることですが、早期発見できれば簡単な治療だけで終わります。3、4歳のお子さんでも処置可能なことがほとんどです。また、適切に処置できればその後の生活には全く支障が出ません。

◼️「歯が痛い」場合、中期・後期の虫歯はどうなる・・・!?

痛みを訴える場合は、中期以降の虫歯の可能性があります。
明らかに穴が開いている、先ほどのイラストのように黒く変色している、痛みを訴える、など非常にわかりやすい状態です。中期の虫歯が原因で痛みが出ている場合、虫歯菌が神経まで到達しているため、「神経を取り除く治療」をすることになります。初期では不要だった注射による麻酔や、治療時間・回数が多くなることがデメリットです。また、神経を取ることは、血管をとることにもなるので栄養供給がされなくなり長期的に見ると歯が弱くなってしまいます。
後期の虫歯は、完全に神経が死んでしまっているので痛みがありません。ここまで行ってしまうと、抜歯以外の治療方法がなくなります。

日々の食事の取りやすさ、将来的な歯並び、など全ての観点から、抜歯は可能な限り避けるべきです。

◼️虫歯を避けるために日々すべきこと

① 歯ブラシの習慣 ②食習慣 ③食事の噛み方
この3点に気をつけていただくといいと考えます。

① 歯ブラシの習慣について

特に気にして頂きたいポイントは2つです。
  • 夜寝る前にかならず磨く
  • 回数を気にするより、一回あたりの「歯磨きの質」をあげる

歯磨きの画像

 

 

 

② 食習慣について

砂糖の少ないおやつを、時間を決めて食べて欲しいです。よくお子さんを静かにさせるために、おやつを頻繁にあげてしまう親御さんがいらっしゃいますが、口の中に砂糖が入っている時間が増えるので、虫歯のリスクが高まります。

③ 食事の噛み方について

実は虫歯になりやすい噛み方と、虫歯になりにくい噛み方があります。
虫歯になりにくい噛み方は「片側の奥歯で磨り潰すようにゆっくり噛む」です。
この噛み方だと奥歯が優しい力で横方向に擦れ合うように動くので、繊維性の食べ物を食べた時に噛むことで歯が擦れて掃除されるような作用が働きます。これは、人間本来の食べ方なので、歯並び・嚙み合わせにもいい影響を及ぼします。

逆に虫歯になりやすい悪い噛み方とは垂直方向に強く早く咬む、専門用語では「縦嚙み」「チョッパータイプ」と言われる噛み方です。グミなどの硬い食べ物をよく食べている、もしくは口の中に沢山食べ物を入れて食べているお子さんによく見られます。この食べ方だと歯の溝や歯と歯の間に食べ物を強く押し込んでしまい、汚れが取れにくい状況になるからです。また歯並び・嚙み合わせにも悪影響が及び、顎関節症などのリスクが増大します。

短期的な視点で見ていくと、良い噛み方はそもそも歯が汚れづらいので虫歯のリスクが減少する、長期的な視点でも、歯並び噛み合わせ良くなる事で掃除のしやすいお口の環境が作られるため虫歯のリスクが減少するという訳です。

◼️おやつを変えれば、噛み方、そして歯並びが変わる!?

お口周りに良い噛み方、環境を整えるうえで、軽視できないのが日々食べるおやつです。

食事をする際に口の周りにかかる力は、お子さんの体重とほぼ同等と言われています。

つまりかなりの力をかけて子供は食事をしているのです。

力がかかっている時をうまく使えば、効率的に歯並びや口周りを整えることができます。

ここで、小児歯科の視点から考える理想的な食べ方について説明をしますと


STEP 1 前歯でかじる
口の中に食べ物を詰め込みすぎると、歯並びが乱れるので
前歯でかじることが大事です。かじることで適量が口の中に入ります。




STEP 2 左右どちらか片側の奥歯で「すり潰すように噛む」
人間本来の噛み方なので、歯と顎への負担が少なく成長にも良いです。



STEP3
すり潰した塊を舌を使って、まとめて(一回で)飲み込む。
飲み込むというのは顎と舌が関係する運動です。
舌が上顎を刺激してくれるので、上顎の成長が促進され、歯が並ぶスペースができやすくなり、歯並びが整うようになります。

の3STEPです

これをおやつの特性に当てはめていくと、

  1. 適量を前歯でかじり取る=ある程度の大きさが必要
  2. すりつぶすように噛める=硬すぎず、柔らかすぎずのしなやかさが必要
  3. まとめられる=繊維質がふくまれていた方がいい

となります

◼️実は怖い、グミ・ガム。硬いもの=歯にいいは間違い

「歯にいい」をうたい文句にしたグミ・ガムは、昔からあります。
これらの商品は子供の歯やあごにとって、明らかに硬すぎます。
硬いから力を入れて嚙む、そうするとあご周りの筋肉が発達しすぎてしまい、エラが張った顔つきになるだけではなく、筋力が付きすぎてしまうので、歯ぎしりの原因にもなります。

「硬いもので歯や顎を育てる」はわかりやすい理屈ではありますが、デメリットを隠している説明です。

また、特にグミは子供がいい食べ方を学ぶには小さすぎますし、噛むとバラバラになってしまい、複数回ポロポロと飲み込むことになる、という点でもお勧めできません。
同様の理屈で、パリパリ・サクサク食感のスナック菓子もダメなおやつです。

◼️ドライフルーツはいいおやつだが、市販品の大部分は不適切・・・だから

  1. 適量を前歯でかじり取る=ある程度の大きさが必要
  2. すりつぶすように噛める=硬すぎず、柔らかすぎずのしなやかさが必要
  3. まとめられる=繊維質がふくまれていた方がいい

これらの条件を満たしてくれるのが、ドライフルーツです。

自然由来の物で健康的ですし、果物本来の栄養素、特に食物繊維、ビタミンやミネラルも豊富に含みます。

ただし、一般的に販売されているドライフルーツの多くは多量の砂糖が使用されていたり、水分量を減らし、カリカリ、パリパリにした物です。

保存食として長く美味しく食べられるという観点では正しいでしょうが、
子どもの食べるおやつとしてはまだまだ不適切と言えます。

 

◼️小児歯科医、ドライフルーツを作る

①   砂糖不使用として、虫歯のリスクを減少させる。
②   適度な硬さや繊維の残り方によって、子供が自然に理想的な食べ方を学び、顎や歯並びがうまく成長発育する。 

この二点に留意した、「歯、ならび顎にいいことがある」おやつとして、ドライフルーツを自分たちの手で作ることにしました。

子供の歯と口周りにちょうどいいしなやかさをどう作り込むか、他のドライフルーツがあまりケアしていない安全性をどう高めていくか、そして毎日お子さんが食べても飽きない美味しさをどう担保するか、開発は難航し、3年の月日と数十回の試作を経てついに「Sodachi歯科ドライフルーツ りんご」が完成しました。



そんなこだわりの詰まった

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◼️子供の歯、ならび顎に嬉しい4つのポイント

①口のなかに入れるとき

一口で食べられないよう、お子さんの口の横幅より大きくなる輪切りとしました。噛みちぎる動作と、口の中に入れる適量が学べるようになっています。




②かむとき

「しなやかさ」により、強すぎず弱すぎずの「ちょうどいい強さの噛む力」が自然と身につくことを狙いました。



③飲み込むとき

あえて皮をつけることで。繊維質が口の中で展開され、噛んだりんごが自然にまとまります。このまとまったボールを飲み込むことで、正しい飲み込み方も意識せずとも、身につくように作ってあります。



④虫歯になりにくい、砂糖不使用

歯磨きで簡単に糖分が落とせるように検討しつくした食物繊維量
子供の歯と顎の専門家、小児歯科医師・歯科医師だからこそ開発できた商品だと自負しています。



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