小児矯正、決断する前に絶対知っておきたい「費用と時間」の話

 ■矯正ってどのくらい費用と時間がかかるの!?

矯正治療は大きく1期治療と2期治療に分類されます。
小児矯正と言われるのは1期治療で(症状によって差がありますが)一般的には小学校の低学年ごろから開始します。2期治療は永久歯に生え変わった後に行われる治療です。1期治療はお子さんの成長の様子を見ながら行うので、終了するまでに7~8年かかるケースもあります。2期治療はすでに骨の成長が完了しているので、歯の位置を動かすことでのみ歯並びを改善する治療です。期間的には2年半から3年くらい必要です。



費用の目安は

1期治療(乳歯が残っている時にやる矯正)で50万円

2期治療(全て永久歯になった後にやる矯正)で100万円 

医療費控除が効くので、すこしだけ負担は下がりますが、かなり高額ですよね・・・

※正確な費用は、各医院ごとに変わります。基本的には、治療計画をどれだけ細かく立てる必要があるか=矯正装置を何回細かく調整することになるか、によって費用が変わります。嚙み合わせがひどく乱れていて細かく矯正装置を調整しなくてはいけない場合は上記費用感より高くなる場合が多いです。


■小児マウスピース矯正ってどうなの!?その真実とデメリットについて

まず大前提として、マウスピース矯正は診療の現場に登場してから日が浅く、症例が少ないので、現段階での話となることをご理解いただければと思います。マウスピース矯正は、目立ちにくく、比較的安価で始められるなどがメリットとしてあげられますが、一方お子さんが使ううえでのデメリットもかなりあります。

  1. 虫歯・歯周病(口臭)のリスクが上がる。
    長時間使用を強いられる(122時間)ために歯ブラシするのがただでさえも難しいすいお子さんにとって虫歯、歯周病(口臭)のリスクは高くなります。特に口臭という問題は、学校生活に影響を与える可能性があります。
  2. お子さんが適切に使用できない場合が多い。なくしたり・壊したりする場合も・・・
    装着している時間が長いので、お子さんに委ねる時間も長くなります。お子さんが適切に使用してくれるか・・・というとなかなか難しいです。本来はつけていてほしい日中に外すなど時間を守れないことも多いですし、マウスピース自体をなくしたり、壊してしまうという困った状況になるケースも多く見られます。

  3. 治りきらず、再度の矯正治療が必要になる場合も・・・
    マウスピース矯正は手軽に始められるので、患者さんだけでなく歯科医師側にもメリットはあります。ただ、治療終了後も歯が綺麗に並びきらず、再度矯正治療をやり直す症例も数多く見られます。そうなると費用的にも期間的にも二度手間になってしまいます。


あまり考えたくないドミノ式にお金がかかる状況になってしまうのです

なので、マウスピース矯正は、症状とお子さんの性格・生活のリズムを検討した上で行うことが重要です。 

■矯正をしなくていい、健康な口周りにするにはどうしたらいい?

実は、矯正いらずの口周り・歯並びは育てることができるのです。歯並びにおける遺伝の影響は半分に満たず、環境要因のほうが強いという研究結果※があります。※The use of twins in dentofacial genetic research Am J Orthod Dentofacial Orthop 103,33~38,1993

環境要因、というのは日々の生活習慣・食生活のことです。

お子さんの身体は日々成長しています、つまり骨格自体も大きく動いています。この成長をうまく整えてあげると、矯正しなくていい口周り・歯並びを作ることができます。

◼️おやつを変えれば、歯並びが変わる!?

お口周りに良い環境を整えるうえで、軽視できないのが日々食べるおやつです。

食事をする際に口の周りにかかる力は、お子さんの体重とほぼ同等と言われています。

つまりかなりの力をかけて子供は食事をしているのです。

力がかかっている時をうまく使えば、効率的に歯並びや口周りを整えることができます。

ここで、小児歯科の視点から考える理想的な食べ方について説明をしますと


STEP 1 前歯でかじる
口の中に食べ物を詰め込みすぎると、歯並びが乱れるので
前歯でかじることが大事です。かじることで適量が口の中に入ります。




STEP 2 左右どちらか片側の奥歯で「すり潰すように噛む」
人間本来の噛み方なので、歯と顎への負担が少なく成長にも良いです。



STEP3
すり潰した塊を舌を使って、まとめて(一回で)飲み込む。
飲み込むというのは顎と舌が関係する運動です。
舌が上顎を刺激してくれるので、上顎の成長が促進され、歯が並ぶスペースができやすくなり、歯並びが整うようになります。

の3STEPです

これをおやつの特性に当てはめていくと、

  1. 適量を前歯でかじり取る=ある程度の大きさが必要
  2. すりつぶすように噛める=硬すぎず、柔らかすぎずのしなやかさが必要
  3. まとめられる=繊維質がふくまれていた方がいい

となります

◼️実は怖い、グミ・ガム。硬いもの=歯にいいは間違い

「歯にいい」をうたい文句にしたグミ・ガムは、昔からあります。
これらの商品は子供の歯やあごにとって、明らかに硬すぎます。
硬いから力を入れて嚙む、そうするとあご周りの筋肉が発達しすぎてしまい、エラが張った顔つきになるだけではなく、筋力が付きすぎてしまうので、歯ぎしりの原因にもなります。

「硬いもので歯や顎を育てる」はわかりやすい理屈ではありますが、デメリットを隠している説明です。

また、特にグミは子供がいい食べ方を学ぶには小さすぎますし、噛むとバラバラになってしまい、複数回ポロポロと飲み込むことになる、という点でもお勧めできません。
同様の理屈で、パリパリ・サクサク食感のスナック菓子もダメなおやつです。

◼️ドライフルーツはいいおやつだが、市販品の大部分は不適切・・・だから

  1. 適量を前歯でかじり取る=ある程度の大きさが必要
  2. すりつぶすように噛める=硬すぎず、柔らかすぎずのしなやかさが必要
  3. まとめられる=繊維質がふくまれていた方がいい

これらの条件を満たしてくれるのが、ドライフルーツです。

自然由来の物で健康的ですし、果物本来の栄養素、特に食物繊維、ビタミンやミネラルも豊富に含みます。

ただし、一般的に販売されているドライフルーツの多くは多量の砂糖が使用されていたり、水分量を減らし、カリカリ、パリパリにした物です。

保存食として長く美味しく食べられるという観点では正しいでしょうが、
子どもの食べるおやつとしてはまだまだ不適切と言えます。

 

◼️小児歯科医、ドライフルーツを作る

①   砂糖不使用として、虫歯のリスクを減少させる。
②   適度な硬さや繊維の残り方によって、子供が自然に理想的な食べ方を学び、顎や歯並びがうまく成長発育する。 

この二点に留意した、「歯、ならび顎にいいことがある」おやつとして、ドライフルーツを自分たちの手で作ることにしました。

子供の歯と口周りにちょうどいいしなやかさをどう作り込むか、他のドライフルーツがあまりケアしていない安全性をどう高めていくか、そして毎日お子さんが食べても飽きない美味しさをどう担保するか、開発は難航し、3年の月日と数十回の試作を経てついに「Sodachi歯科ドライフルーツ りんご」が完成しました。



そんなこだわりの詰まった

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ぜひご賞味ください


◼️子供の歯、ならび顎に嬉しい4つのポイント

①口のなかに入れるとき

一口で食べられないよう、お子さんの口の横幅より大きくなる輪切りとしました。噛みちぎる動作と、口の中に入れる適量が学べるようになっています。




②かむとき

「しなやかさ」により、強すぎず弱すぎずの「ちょうどいい強さの噛む力」が自然と身につくことを狙いました。



③飲み込むとき

あえて皮をつけることで。繊維質が口の中で展開され、噛んだりんごが自然にまとまります。このまとまったボールを飲み込むことで、正しい飲み込み方も意識せずとも、身につくように作ってあります。



④虫歯になりにくい、砂糖不使用

歯磨きで簡単に糖分が落とせるように検討しつくした食物繊維量
子供の歯と顎の専門家、小児歯科医師・歯科医師だからこそ開発できた商品だと自負しています。



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