実は怖い、グミ。歯並びを悪化させるおやつとは・・・

◾️歯学博士、グミブームに警鐘を鳴らす


「グミが売れている」
「ハード・弾力が強い食感のものが大人気」
というニュースをみる機会が増えました。
歯学博士として、このことに強い危機感を覚えます。

まず、大前提として「食べ方が歯並びやかみ合わせに影響する」という事実があります。遺伝より影響を与える度合いが高い、という研究結果もあるほどです。

※The use of twins in dentofacial genetic research
Am J Orthod Dentofacial Orthop 103 33-38, 1993

食生活の変化で食べ物が柔らかくなり、歯と顎の成長に悪い影響を与えているということもよく言われます。これも事実です。嚙む回数は明確に減っています。
ただ、だからといって、硬いものを食べるべきだというのは間違っています。


◾️グミが歯並びに「 悪い 」理由


子供の歯は少しずつ歯茎から伸びていきます。噛むことによって歯に伝わる力はこれと逆に歯茎の中に歯を押し込むように働きます。

グミは子供の口にとって硬すぎるため、口に力を込めて噛むことになり、結果噛む力が強くなりすぎてしまいます。

噛む力が強くなりすぎると、歯が歯茎の中に押し戻されてしまい、本来あるべき高さより低くなってしまうので、噛み合わせがずれ、それを埋めるために下顎が上顎の中に潜るような形になります。下の図のように上の前歯が下の前歯に覆い被さっている状態です。



この状態を「過蓋咬合」と呼びます。上顎が下顎の成長を妨げてしまうので、下顎の歯並びが乱れるだけでなく、顎関節症になりやすい、
といった辛い症状に繋がります。
 

◾️わかりやすいフレーズにはご注意を

硬いもので嚙む力をつける、はとてもシンプルな構造だからこそ「噛む力を育む」「歯並びの土台をつくる」など硬いグミ(もっと言えば歯ごたえのあるお菓子)をすすめるフレーズとしてよく使われます。
わかりやすい理屈ではありますが、デメリットを隠している説明です。

 

◾️では、どのようなおやつが理想か

ここで、小児歯科の観点から考える理想的な(人間本来の)食べ方について説明をしますと

⼝の中に⼊れる時)前歯でかじりとる。

噛む時)左右の奥⻭どちらか片側を使って、すりつぶすように噛む

飲み込む時)⻭で噛んですりつぶした塊を⼀回で飲み込む

の3つがとても大事です

これをおやつの特性に当てはめていくと、


適量を前歯でかじり取る=ある程度の大きさが必要

すりつぶすように噛める=硬すぎず、柔らかすぎずのしなやかさが必要

まとめられる=繊維質がふくまれていた方がいい

となります。


噛む力の観点だけでなく、グミは子供がいい食べ方を学ぶには小さすぎますし、口の中でバラバラになってしまい、複数回ポロポロと飲み込むことになるので、飲み込み方を学ぶという点でもお勧めできません。
(同様の理屈で、パリパリ・サクサク食感のスナック菓子もダメなおやつです。)

 

◼️ドライフルーツはいいおやつだが、市販品の大部分は不適切・・・だから


適量を前歯でかじり取る=ある程度の大きさが必要

すりつぶすように噛める=硬すぎず、柔らかすぎずのしなやかさが必要

まとめられる=繊維質がふくまれていた方がいい


これらの条件を満たしてくれるのが、ドライフルーツです。

自然由来の物で健康的ですし、果物本来の栄養素、特に食物繊維、ビタミンやミネラルも豊富に含みます。

ただし、一般的に販売されているドライフルーツの多くは多量の砂糖が使用されていたり、水分量を減らし、カリカリ、パリパリにした物です。

保存食として長く美味しく食べられるという観点では正しいでしょうが、
子どもの食べるおやつとしてはまだまだ不適切と言えます。

 

◼️小児歯科医、ドライフルーツを作る

①   砂糖不使用として、虫歯のリスクを減少させる。
②   適度な硬さや繊維の残り方によって、子供が自然に理想的な食べ方を学び、顎や歯並びがうまく成長発育する。 

この二点に留意した、「歯、ならび顎にいいことがある」おやつとして、ドライフルーツを自分たちの手で作ることにしました。

子供の歯と口周りにちょうどいいしなやかさをどう作り込むか、他のドライフルーツがあまりケアしていない安全性をどう高めていくか、そして毎日お子さんが食べても飽きない美味しさをどう担保するか、開発は難航し、3年の月日と数十回の試作を経てついに「Sodachi歯科ドライフルーツ りんご」が完成しました。



そんなこだわりの詰まった

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ぜひご賞味ください


◼️子供の歯、ならび顎に嬉しい4つのポイント

①口のなかに入れるとき

一口で食べられないよう、お子さんの口の横幅より大きくなる輪切りとしました。噛みちぎる動作と、口の中に入れる適量が学べるようになっています。




②かむとき

「しなやかさ」により、強すぎず弱すぎずの「ちょうどいい強さの噛む力」が自然と身につくことを狙いました。



③飲み込むとき

あえて皮をつけることで。繊維質が口の中で展開され、噛んだりんごが自然にまとまります。このまとまったボールを飲み込むことで、正しい飲み込み方も意識せずとも、身につくように作ってあります。



④虫歯になりにくい、砂糖不使用

歯磨きで簡単に糖分が落とせるように検討しつくした食物繊維量
子供の歯と顎の専門家、小児歯科医師・歯科医師だからこそ開発できた商品だと自負しています。



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